石川県/LEAD/バレーボールスクール/幼児体育指導/メンタルコーチ
from 前田佳奈
今日は、保育園巡回体育指導「アミーゴ」として、金沢市の光こども園に行ってきました。
アミーゴとは、地域の保育園や幼稚園に訪問し「運動あそび」を提供することで、子どもたちの運動環境の改善、発育発達に基づいたメニューの実施を行い、幼児期に必要な運動スキル全般を習得することを目的としたプログラムのことです。
現代の子どもたちの運動能力は低下傾向にあります。
そして、幼少期の運動経験が、
- ケガの重症化(リスク)
- 大人になった時の生活習慣病
- 高齢期の転倒や寝たきりのリスク
にまでつながるといった研究結果もでています。
人生において、より健康な生活をおくる為にも、幼少期の運動経験はとても重要なのですね。
そうしたことから、私たちにも何かできることはないか?と考え、
昨年秋よりアミーゴの活動にも力を注いでいます。
子どもには「あそび」が足りない
幼児期の運動で大切にしたいのは、できる・できないではありません。
楽しい・ワクワク・もっとやりたい、といった「遊びの要素」です!
それが一目でわかるのが、子どもたちの笑顔。
子どもが遊びに夢中になったり、楽しいこと、興味のあることにおいては、
脳内で「受容体」という成分がたくさん作られます。
受容体が多い状態の脳は、すぐに能力を吸収するという特性があります。
例えば、イヤイヤやらせられていることでは脳内で受容体は分泌されませんし、
できない子は消極的になるような競技性の高い体育指導では、
実際の子どもたちの運動能力が上がらないといった驚きの研究データもでています。
子どもたちが「遊びの要素」から自然に身につけた動きが、運動能力を高めます!
子どもが「あそび」から学ぶこととは?
今日の光こども園の園児たちをみていて、気づいたことがあります。
それは「どうやったらもっと上手くいくか?」をちゃんと考えているのです!
園児たちの方から、
『ねぇねぇ〜!こんなふうにやったらできたよ〜!』と報告してくれたり、
1周目よりも2周目の方が、みんなあきらかに上手になっていました!
6人のチームに分かれて「ふうせんバレー」で対決したときは、
遊びの中に勝ち負けがあることで良い競争心がでていました!
メンタルコーチにつくと、必ずと言っていいほど聞くのが、
「負けてもあまり悔しくなさそうなんです…」という指導者や保護者の悩み、イライラ。
実はこの競争心も、10歳頃までに育まれると言われているんです。
人を傷つけるほどの競争心は必要ありませんが、良い競争心は成長には欠かせません。
子どもたちが学んでいることは、ほかにもありました。
それは、譲り合うことです。
みんな風船をさわりたい気持ちはあるのですが、
『次、◯◯ちゃんね!』と譲って風船を渡した子がいたのです!
それを見ていた周りの子も、『次は◯◯くんの番!』と譲っていました!
そして今日、何より感動したのが、、、
チームで円になって作戦会議をしはじめたこと!!!
次、勝つためにどうするか?
ルールがわからない子には、ルールの確認までしているのです!
これには園の先生も感激していました!
今「運動あそび」が求められています!
今、私たちに求められているのは、
「子どもたちが遊びの中で、年齢に必要な運動能力を身につけられる環境」を作っていく事です。
ぜひ、この機会に、
遊びの要素を主軸に作られた「運動あそび」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
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