石川県/バレーボールクラブ/バレーボールスクール/LEAD
前田幸介
先日、ある生徒から
「サーブ打つとき、どうやったら上手く狙えるようになりますか?」
という相談を受けました。
狙ったつもりでも違う方向に飛んでいったり、
確実に狙おうとすると、いつもより弱いサーブになってしまうそうです。
みなさんはサーブを打つとき、どのように狙いを定めていますか?
今日は、LEADの練習でも行っている、
サーブの狙い(コース決め)について、書きたいと思います。
人は狙わない
「○番の人を狙って打とう!」
このような声をよく聞きます。
確かに、狙われた人はプレッシャーがかかります。
サーブレシーブが苦手な選手には効果的かもしれません。
ですが、僕はこう考えます。
人を狙うと、
- コースが甘くなり、正面に来るボールが増える
- 狙った分、球威も落ちる
- いくら苦手な選手でも、正面に来たサーブは返せる
結果的に、狙ったコースにサーブを打てたとしても、拾われてしまう。
では、どのようなサーブが効果的なのか?
相手はどのようなサーブを嫌がるのでしょうか?
効果的なサーブとは?
相手が嫌がるサーブとは、
- 前後左右に揺さぶられるサーブ
- 人と人、人とラインの間に打たれる
それこそが1番嫌なのです。
なぜかというと、
サーブレシーブは前からくるボールの正面に動き、自分の懐に入れて、ボールの勢いや変化を殺して、セッターがあげやすいパスを返さないといけないので、
前後左右に揺さぶられると、ボールの正面にいく動作やとり方に、すごく苦労します。
それに、人と人との間に打つと、
1人だけではなく、他の人へもプレッシャーを与えることができます。
また、人とラインの間は、最も効果的です!
コート外にボールをはじいたり、
アウトだと思ったら入っていた、ということが起きるのです。
そうすると、相手は思うような攻撃ができず、ストレスがかかります。
相手はストレスがたまる
↓
メンタルがやられる
↓
恐怖心(苦手意識)がうまれる
↓
ミスを連発する
↓
自分たちは勢いにのれる
狙うゾーンを狙う練習法
では、実際の練習例をご紹介します。
まず、以下のようにコートを9分割します。
(※上部がネット、789の前のラインはアタックライン)
これは、自分のコートをゾーン分けした図。
サーブの際、相手コートを見ると、こう↓
(※下部がネット、789の下はアタックライン)
①本数を決めて、ゾーンを狙う
1ゾーンに10本、6ゾーンに10本など、本数を決めて狙う練習をします。
ゾーンに入れる練習をするだけでも、
前後左右に揺さぶるサーブを打てるようになります。
ゾーンを狙えるようになったら・・・
②実際に人を配置し、狙う
ゾーンの2人の間、またはラインとの間を狙う練習をします。
結果的に、人の正面にいってしまったのならそれでもいいので、
間を狙う訓練を継続して行います。
③試合の緊張感の中で、狙う
最後に、試合と同じように、一人ずつサーブを打たせます。
(まわりは静かに。笛を吹いたら打つ。)
このとき、選手に狙うゾーンを宣言させてもいいですし、
コーチがサインを出してもかまいません。
追加しますと、
24対23など得点や状況を伝えると(自分で試合のイメージをしてもいい)
更に緊張感のある練習になります。
サーブがいい選手、サーブがいいチームは
試合を支配できるといっても過言ではありません。
サーブは、それほど強力な武器です。
ぜひ、みなさんも試してみてください!