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前田幸介
みなさんはオリンピックを見て、日本の選手たちの素晴らしい姿に何を感じましたか?
僕はいろんな競技を見ましたが、選手のオリンピックにかける想いであったり、努力、仲間との助け合い、勝ちへの執念を見て、とても感動しました。
先日のサッカー日本代表の試合後、負けたことに関して、観戦しただけの僕でさえもすごく悔しかった。でも選手の身を削るような素晴らしい戦いに心を打たれました。本当に素晴らしい試合を見せてくれてありがとう。
ということで本題ですが、僕はサッカーの試合を見るのがとても好きで、試合後のインタビューなども最後まで見るのですが、そこで監督も選手も必ず口にすることがあります。
「いいリカバリーをして、いい準備をして次の試合に臨みます」
正直、バレー界ではあまり聞き慣れない言葉ですが、僕はすごく重要だと思う言葉です。
普段の指導では、選手達の知らないワードはあまり使わないように気をつけていますが、今日はあえて「リカバリー」について語ろうと思います。
あなたもバレーをしていて、
試合・練習ごとに調子が落ちていく
自分のプレーが思うようにいかない
いつもならしないミスが続いてしまう
このようなことって僕も少なからず体験があります。疲れが溜まり、体が動かないということはよくあるし、そうなるとミスが出るのはごく普通のことだと思います。ですが、これを少しでも改善できるのがリカバリーです。
リカバリーとは
スクール生に「リカバリー」って何か知ってる?と聞いても、きっと知らないと思います。
理科バー?カバー?なんですかそれ?っていう、ポカーンとして顔が想像できますね。笑
リカバリーとは「取り戻す、回復・復旧する」という意味です。
スポーツにおけるリカバリーは、アスリートが疲労状態から元の状態に戻すことを意味し、身体だけではなく心理的にも良好な状態に戻すという意味も含まれています。
これはすごく大切なことで、スポーツ選手やコーチが第1に考えるべきことだと思います。
次の試合に向けて「夜遅くまで対策練習をしている」「夜遅くまでビデオをみて相手の研究をしている」というようなことを聞くことがあります。
確かに、相手の研究や対策をするのはとても大切だとは思いますが、夜遅くまで練習することに対しては逆効果になる可能性がとても高いです。
その理由としては
- 身体を休めるリカバリーが追いつかない(疲労が蓄積する)
- 余計にボロが出てしまい不安が残る
- 緊張状態が続き、寝つきが悪くなる
このような状態になることが多いです。
こうなってしまうと、自分たちの思うようなプレーができない可能性が高いです。また、疲労が溜まり、ケガにつながる可能性も高まります。
「あんなに対策したのに…。いつもなら出ないような自分たちのミスが多かった…。」というようなことを選手や監督がよく言っています。
それだけ、リカバリーというのは、身体の回復だけではなく、プレーの安定やメンタル面の安定にもつながるので、僕は対策よりもリカバリーを第1に考えるべきことだと思っています。
まず試してみてほしいリカバリー方法
では実際に僕が試合前や大会中にやっていたことをご紹介します。
学生時代の頃の僕は、リカバリーという言葉は知りませんでしたが、とにかく気をつけていたことは睡眠とできるだけいつも通りの夜を過ごすことです。
睡眠については、僕の経験上、「明日の試合の為にいっぱい寝よう」は逆効果でした。
朝起きると寝過ぎてダルいし、いつもと違うことをしているためか身体が重かったり、ボーっとしている時間が長く、試合までの切り替えができにくかったです。
食事に関しては、しっかりと炭水化物(白米やうどん)をとっていました。試合前だからと言って食事制限をすることは全くなかったです。
牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、お腹を下しやすかったので、あまり摂らないとようにはしていたぐらいだったと思います。
そして、試合当日の朝などは、パン類ではなく必ずおにぎりで炭水化物を摂っていました。炭水化物はエネルギーに変わるので必ず摂っておいた方がいいものです。
睡眠時間と食事をほんの少し意識するだけで、僕自身はいつも通りのプレーはもちろん、よく言われる「ゾーンに入る」という感覚が試合中よくありました。
ということで、僕の話は終わりにして、あなたにやってもらいたいことを紹介します。
- 睡眠時間をいつもと同じにする
- 食事の質(70%を炭水化物にする)
- 対策は短時間で行う
この3つを意識すれば、体調不良を起こしにくいし、逆に身体が軽いと感じることが多くなります。
あとは、何かを増やすとすれば、リフレッシュすることですね。
自分に合ったリフレッシュを見つけると、メンタル面もよくなるし、寝付きもよくなるので、次の日の体調や気持ちも楽になります。
あなたが、自分のプレーが「日によって安定感が違う」であったり、いい状態を作って試合に臨みたいと考えているなら、ぜひこの方法でリカバリーを行ってみてください。
「最善のリカバリーと最善準備」があなたの成長を早めてくれます。
それでは今日はこのへんで。