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前田幸介
近年、指導者による体罰やパワハラに対しての問題が全体的に減少しているとは思いますが、まだまだそのような行動を見かけることもあるし、よく耳にします。
先日、あるスポーツ指導者から、
「前田さん自身がビシバシ指導を受けてきたのに、何がきっかけで今の指導法になったのですか?」
と聞かれましたが、別にきっかけなどありません。
目の前の子供達に対して、自分の思い通りにならないからといって暴言吐いたり、人格を否定したり、ましてや人様の子を殴ったりしようなど、そんな発想が出てきたことがないからです。
相手が嫌がることはしない
すごくシンプルですが、僕の中ではこれしかないと思っています。
相手が大人でも子供でも、先輩でも後輩でも、相手が嫌がることはしない。
相手が喜ぶこと、相手の為に何ができるのか、僕は常に考えています。
「怒りたくないのに怒ってしまう」「今日は怒らないと決めて練習に行ったが、また怒ってしまった」
と指導者さんから相談を受けることがあるのですが、怒る・怒らないではなく、
目の前の選手のために今できることは何か?
これが大切だと思っています。
昔のように、殴ったり常に怒り、ワンマンレシーブやワンマンスパイクを繰り返し、根性を鍛えるというような指導は古いですし、これでは選手は動いてくれません。
それはなぜか。
時代が変わり、選手のスポーツに対しての考え方や捉え方が変わってきているからです。
理解=行動
僕たちが学生の頃は、指導者から教わったことに対して、あまり理解出来ていない状態で、怒られ、殴られ、バレーボールをやらされてきたというような環境だったと思います。
ですが今の選手たちは、バレーボールを楽しくする。楽しく練習する中で技術向上を求めています。
そして、教わったことに対して理解ができれば行動し、理解出来なければ「まず考える」というような選手が多くなっています。
なので、昔みたいに「考える前にやれ!」ではなく、理解できるように指導してあげること、そしてヒントを与え、考えさせることが大事かと思います。
それじゃ時間がかかる!と思う方も多いと思いますが、
でもこれは違います。断言できます。
今の選手たちはすごく素晴らしく優秀です。
考えて納得できれば自分たちから行動し、目標に向かって努力します。
僕自身、常に気をつけていることは、
- 選手全員の表情を見ること
- 選手全員とコミュニケーションをとること
- 選手一人一人にあった指導をすること
まずはこの3つを意識しています。
これはスクール立ち上げ当初から、今でもずっと行っています。
自分自身の感情だけで判断し、行動することは、選手のためにならないと僕は考えていて、
- 選手が楽しくバレーボールができる環境
- 楽しみながら成長できる環境
- いろんなポジション・プレーにチャレンジできる環境
このような環境を作ることが大切だと考えています。
そうすることで、自律した選手に成長することができると思いますし、選手自身もさらにバレーボールに対しての強い思いができてくると思っています。