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前田幸介
僕はジュニアバレーから社会人バレーまで約20年間プレーし、スパイカー、セッター、リベロを経験してきましたが、セッターが一番楽しく自分には合うと今でも感じています。
もしセッターをしているあなたが
- とにかくアタッカーが打ちやすいトスを・・・
- アタッカーが打ちにくそう・・・
- トスを合わせなきゃ・・・
このように悩んでいたり、考え込んでいるのだとしたらとても勿体ないです。
なぜなら、攻撃を組み立てるのも、アタッカーを活かすのも、全てセッター次第だからです。
とはいえこの悩みは、セッターをしている選手、セッターを始めたての選手の大半はこの悩みにぶち当たります。
では、この悩みを解消するためには何が必要か?
そもそも、セッターに求められることとは?を考える必要があります。
これからお伝えすることは必ずあなたのセッターとしての考え方を変えるキッカケになると思いますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
考え方を変える
さて、あなたがセッターとして、練習中や試合中にコーチから
- トスを合わせろ
- なんでアタッカーに合わせられんのや
- もっと打ちやすいトスを上げろ
まず、このようなことを言われた時、コーチが言ったことに対してあなただけに言っていると勘違いしないでください。
ちょっと冷静に考えてみてほしい。
2本目のセッターがアタッカーに合わせるということは、本当に正しいことなのか?
僕はそうとは限らないと考えています。
例えば
- Aクイック
- Bクイック
- Cクイック
など、距離が短く、スパイカーの入り方、入る場所、スピードもあまり変わらないファーストテンポや1部のセカンドテンポまでの場合はセッターが合わせるということは一理あると思います。
だが、次の場合はどうでしょう。
- 両サイドへの高めのトス
- 平行トス
- オープントス
このようなハイセットからサードテンポのバレーに対し、「合わせろ」という声をよく聞くことがあるが、セッターが合わせるというのには無理がある。
なぜなら、セッターが上げたトスの後にアタッカーが助走を開始するのに、セッターが合わせることなんてできないからです。
じゃ、どうすれば?誰が合わせるの?
アタッカーです。
Aクイックなどとは違い、平行トスやオープントスは誰もいない空間にトスをあげることになるので、セッターとしては感覚であげることしかできないんです。
ということで、上がったトスに対して、最後にアタッカーが合わせることになります。
セッターのやるべきこと
先ほどは最終的にアタッカーが合わせるということをお伝えしました。
では、セッターのやるべきことはなんなのか?ここですよね。
まずはコーチが言う「アタッカーが打ちやすいトスを上げろ」というのは、もっと安定したトスを上げろということだと思います。
ということは安定したトスをあげるにはどうしたらいいか。どんな練習をしたらいいかを考える必要がありますよね。
僕が実際にやっていたことや指導者としてセッターを教えてきた経験から、必ずやってほしいことは、
あなたがどんなトスをあげたいかイメージを作ることです。
例えを1つお伝えすると、
上げたい方向に、フラフープがあると想像して、毎回そこを通すことを意識しながらトスをあげることです。
僕はセッターをやっているときに、このイメージを徹底してやっていましたし、指導者としてセッター指導した時もこれを意識させてあげることで、スクール生はトスが安定していきます。
どうしてもセッターは、アタッカーが打ちにくそうにしているとか、アタッカーの為にと強く考えてしまい、フォームが縮こまったりと自分にプレッシャーをかけすぎてしまいます。
そうならないために、毎回自分のイメージする理想のトスに向かって練習することをお勧めします。
必ず、安定していきますのでぜひやってみてください。
最後に、僕はセッターの醍醐味は「コンビを組み立てること」だと思っています。
トスが安定してきたら、相手ブロッカーと駆け引きしながらコンビを組み立て、アタッカーを活かし、新しい楽しさをあなたも味わってみてほしい。
ぜひ、セッターを楽しんでください!
応援しています。
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