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前田幸介
スパイカーなら誰でも、ドカン!と豪快なスパイクを決めたくなりますよね。
その気持ちはわかります。
ですが、
- 相手ブロックが2枚きっちりついていて、打つコースを制限されている
- 相手ブロック3枚で打てるコースがない
このような場面で、ただ強く打つだけは、ブロックされるか、簡単にディグを上げられてしまうでしょう。
そうするとスパイクは決まらず、チームも勝てない。
そして、プレーの成長もありません。
あるプロチームの監督はこう言っています。
『ブロックされるのはスパイカーのミス。ブロックポイントをとられるのは悪いスパイカーが生み出すものだ。意図の見えないミスには何の成長もない。」
あなたは日々の練習で、
ただ力強いスパイクを打つことだけを意識していませんか?
スパイクの選択肢
スパイクを打つ際、スパイカーにはいくつかの選択肢があります。
- 力強いスパイクを打ち込む
- ハーフスパイクやフェイントをする
- コースを狙う(ストレートや深いコース)
- ブロックに当ててリバウンドをとる
- ブロックに当てて外に出す
他にも選択肢はありますが、主にこの5つになります。
ほとんどの選手は「①力強いスパイク」を選択し、決まらなくなったら「②ハーフスパイクやフェイント」を選択しますが、
これでは、相手のブロックにつかまり、ブロックを避けて打っても簡単に上げられてしまうので、逆に相手のペースにハマってしまうことが多いです。
※これは相手チームが、ブロックとディフェンスの関係(トータルディフェンス)を徹底しているために起こります。
相手はわざとクロスに打たせているわけだし、そこにはリベロを配置していることが多いので、いくら強い球を打とうが、上げられる可能性は高くなるということです。
また、ブロックが完成しているところに強いスパイクを打って、ブロックをブチ破るというのは、可能性としてはすごく低いです。
このようなスパイクは「なんの意図も見えないミス」ということになります。
ひと昔前は、
『勝負にいって、止められたら仕方がない』
と言っている人もいましたが、そのようなバレーでは今の時代勝てないのが現状です。
スパイカーは、その時々の状況によって、ベストな選択をすることが重要になってきます。
ブロックを利用する
僕が「ブロックが完成された状況」に直面したときは、間違いなく、相手ブロックを利用するという選択をします。
相手のブロックを利用しリバウンドがとれる選手、ブロックに当てて外に出せる選手というのは、常に全力で打つパワースパイカーより決定力も上がるし、ミスも少なくなる。
冷静にブロックを見て、ベストな選択ができ、意図をもった攻撃ができる
これができるスパイカーは優秀だと僕は思います。
日々の練習からブロックに当てることを恐れず、積極的にブロックを利用することで、ワンタッチで外に出すことや、リバウンドをとることができるようになります。
これが試合のいざという場面で、選択肢としてでてくるわけです。
ぜひあなたも、ブロックを利用して、選択肢の多いスパイカーを目指しましょう!
それでは。
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