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メンタルコーチ 前田佳奈
あなたはスポーツをしているお子さんを見て、このように思っていませんか?
試合になると緊張して、実力を発揮できない
メンタルが弱いから、ミスを引きずってしまう
私がマイナス思考な性格だから、子どもも弱いのかな…
せっかく一生懸命に練習していても、メンタル面の弱さから、良いパフォーマンスを発揮できていないことはよくあります。
そんなお子さんを見て、「私に似てメンタルが弱い」と言われる方がいらっしゃいますが、それは違います。
メンタルは生まれながらに決まった能力ではなく、フィジカル同様、学習して鍛えることができる能力です。
心技体は掛け算である
スポーツに携わっている人ならば誰もが「心・技・体」が大切だと考えているでしょう。
私も小さい頃からスポーツをしてきたので、言葉自体は聞く機会がありましたが、正直言ってあまり深く考えたことはありませんでした。
- 心=根性・我慢
- 技=練習量
- 体=走り込み
こんなイメージでしたね。笑
ですが、メンタルコーチングの勉強をしている際に、講師の先生から教わった考えがとても腑に落ちました。
「スポーツのパフォーマンスは、メンタル×技術×体力。心技体は足し算でなく、掛け算である。」
メンタル・技術・体力をそれぞれ数値化するとします。
- メンタル5・技術3・体力3の場合、「5×3×3=45」
- メンタル4・技術3・体力4の場合、「4×3×4=48」
- メンタル1・技術5・体力5の場合、「1×5×5=25」
こうして掛け算にしてみると、どれだけバランスが大切なのかがわかりますね!
すべてにおいて優れている選手だとしても(5×5×5=125)、メンタルが少し高いと「6×5×5=150」、結果に大きな違いが出てきます。
でも、、、
心技体が大切と言いながら、技術指導ばかりに重点がおかれていないでしょうか?
技術指導はプロのコーチから受けているのに、メンタルトレーニングやフィジカルトレーニングは自己流になっていませんか?
トレーニングには、正しい知識とやり方があります。間違った方法で行うと、逆効果になったり、余計に悪くなることもあるのです。
「メンタルが弱いから、メントレを行う」のではない
保護者の方やスポーツチームの指導者と話していると、皆さん口をそろえてこうおっしゃいます。
「うちの子はメンタルが弱いから、メンタルトレーニングを受けさせよう!」
メンタル面の弱さが原因で、大事な場面で弱気になって負けたりすると、「次の試合に向けてメンタルトレーニングを受けよう」と考えるのは自然なことのように思えますが、この考えには危険な部分もあります。
それは「自分はメンタルが弱い」(だからメンタルトレーニングを受けている)と子供(選手)の意識に刷り込むことにもなるからです。
メンタルは、強い・弱いの二択ではありません。
時と場合、周囲の環境によっても左右されますし、ひとことで「メンタル」と言っても、
- 目標設定
- イメージ能力
- コミュニケーション能力
- モチベーションの向上
- 感情のコントロール
- 自己肯定感 etc…
様々な能力があり、それぞれがどのくらい【できているのか】を知ることが大切です。
先日、中学生のコーチングセッションを行った時も、1~10のうち「4しかできていない」とその子は言いましたが、『4にくるまでにやってきたことは?できていることは?』とたずねると、とても多くのできている部分が見つかりました。
「できている部分をさらに伸ばす」
「より向上させる」
「もっと良いパフォーマンスをするためにメンタルコーチングを受ける」
このように考えてほしいと思います。
「小事」は大事を生む
「小事は大事」ということわざがあります。「大きな事は、小さな事が原因となって起きるから、小さな事を疎(おろそ)かにしてはいけない」という意味です。
どんなに小さなストレスも、積み重なると食生活や睡眠に影響を及ぼし、パフォーマンスや集中力の低下を引き起こします。
特に思春期の子供たちは、環境の変化や人間関係、勉強や部活動など、毎日多くのストレスを抱えます。私たち大人からするとほんの些細な事でも、子どもにとってはコントロール困難な出来事も多いです。
ストレスは小さなうちに…
目標達成だけでなく、小さな問題解決にもメンタルコーチングは効果的です。ぜひ、早めに取り入れてほしいと思います!