石川県/バレーボール教室/LEAD
スポーツメンタルコーチ 前田佳奈です!
先日、スキー競技の大学生のメンタルセッションをしていた時のこと。
私がした質問に対する答えが、
スポーツ競技全般に言えることだと思ったので、
みなさんにもシェアしたいと思います!
勝つために「練習しない」選択がある
メンタルサポートをさせていただいた大学生は、かなりのアスリート。
小中学生時代には強化選手に選ばれていたほどの、実力のある選手です。
来年の全日本インカレで上位入賞するという目標に向けて、
今回メンタルトレーニングを受けていただくことになりました。
(多くのメンタルコーチの中から、私を選んでいただき、本当に感謝しています。)
そのセッションでさせていただいた質問の一つに、こういったものがありました。
この状況が解決した何ヶ月か後の自分になったつもりで
今の状況を振り返ったとしたら、
何をしたこと(またはしなかったこと)が良かったと思うでしょうか?
少し考えて、彼女がだした答えがこうです。
『あと1本滑りたい、もう少し練習したい』
そう思ったときに練習を止めることですかね。
スキー競技では、よく言われていることらしいのですが、
『あと1本、もう1本』と言って滑った1本で、ケガをしてしまうことがあるそうです。
1シーズンにいくつも大会があるスキー競技にとって、
シーズン中のケガは致命傷。
1年間積み重ねてきた練習をムダにすることにもなりかねません。
『今日は5本滑ろう』と決めたら、その5本に集中する。
きっと、それを徹底したことが、良い結果に繋がったんだと思います。
ケガに苦しんだ経験のある彼女は、
決めた本数を守って、その1本に集中すると語っていました。
練習も「腹八分目」がいい
指導者は子どもたちに『100%の練習』を求めがちです。
練習で100%出し切れ!
手を抜くな!
100%でやってるのか?
と問いかける指導者も多いと思います。
この考え方が、決して間違いだとは思いませんが、
私は、オーバーワークを招く原因になりかねないと思っています。
指導者が選手に感じる100%と、選手本人が感じる100%は違いますし、
そもそも、自分の「100%」なんて、よくわからないものです。
自分の実力を100%出し切る場所はどこにあるのか。
それは、自分の目標とする試合にあります。
ですが、小中学生の場合、
指導者に怒られるのが嫌で(褒められたくて)、頑張りすぎてしまう場面があります。
指導者が「終わり」というまで、練習は続きますし、
休むと怒られることもありますからね!
その結果、痛みを隠したり、我慢して練習したりして、
大きな怪我を引き起こす原因になる場合もあります。
バレーボールの場合、こういったことが当てはまるではないでしょうか。
- 練習で「ラスト1本」と言ってから何十分も終わらない
- 長時間の練習試合で、最後の1セットの出来が悪く「もう1セット」お願いする
- 毎週のように練習試合・交流試合が続き、休めない(休みたくない)
- 自分の代わりの選手がいない為、休むと言いづらい
この3つは、すべて私も経験があります。
幸い、小学生の頃から腕のいい整体師と出会い、
高校では専属トレーナーがいたおかげで、大きな怪我はありませんでしたが、
練習でのオーバーワークには、注意が必要です。
ブログでは何度も言っていますが、
指導者として大切なのは、
「もっと練習したい!」
「早く体育館に戻りたい!」
子どもたちがそう思って練習を終えること、だと思います!!
ケガをさせない指導
一生懸命やっている中でのケガは、正直言って、仕方のないものだと思いますが、
現代の指導者は「勝つための指導」の前に、
「ケガをさせない指導」が大切ではないでしょうか。
LEADでは、そのために、
- 選手とのコミュニケーション
- 身体に負担をかけないフォーム作り
- 選手の最終目標がどこにあるのか
に重点をおいて指導しています。
子どもたちには、大好きなバレーボールを、
高校に行っても、
大学生や社会人になっても、
ずっとずっと続けてほしい!
そう強く願っています^^
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